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二代目はクリスチャン

『てめぇら!!十字をきって悔い改めやがれ!でねぇとたたっ切るぞ!!』

20年にもなる。1985年、角川映画10周年で制作されたその映画。
原作-つかこうへい
監督-井筒和幸
主演-志保美悦子

いつの頃までだっただろうか・・・・一番好きな映画はと聞かれて・・・
『二代目はクリスチャン』と答えていた。

痛快なコメディは極道の世界を舞台にして、人の欲や闇を、いやになるくらいあっさり
表現していた。

軽薄でなにも考えないヤクザ・・・・・岩城滉一
渡世の義理で犯した罪を一生抱えて清算の時を待つ博徒・・・・北大路欣也
仏門でありながら伴天連に恋をした破天荒なデカ・・・・柄本明

どろどろした“色恋”は最後の1シーンで“爽快”にかわる。
“ハマり役”・・・・何人もの役者が味のある“ハマり”を演じている映画はそうそうない

子供ながらに、現世の矛盾に義を貫く爽快さを、小さな・・・・・
ほんとうに、小さな映画館で感じたものだった。

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# by ft-beauty | 2004-11-15 01:41 | 映画

color

見えている世界の限界・・・・・
たった4つの原則であたかもなりたっているような“color”な世界・・・・

私が見ている・・・色・・・
ひとが見ている・・・・・色・・・・・

・・・・・そして・・・・・

あなたが見ている・・・・・color・・・・・・

原則以上に大きく差異のある実感。

あの雲は白いの・・・?
あの海は蒼いの・・・?
秋はどんなに紅いの・・・・?

原則に基づいた実感を自分のものにする前に、もっとルーズにangleをかえてみよう・・・

原則ではなりたたない、小さな隙間が覗けるはずだ・・・・
見る・・・という“認識と理解”を・・・・

そっと・・・・・そっと・・・・・

“感受と創造”にかえてみよう・・・・・

すこしの時間・・・・・そっと・・・・目を閉じてみたい。
# by ft-beauty | 2004-11-15 00:54 | 徒然

HEDWIG AND THE ANGRY INCH

    まだ愛がうまれる前のこと
    人には3つの性があった
     男と男が背中合わせ
     その名は太陽の子
     地球の子は女と女
  そして月の子はフォーク・スプーン
   太陽と地球、娘と息子の中間
    神は力をつけた人を恐れ
    地上に稲妻が放たれた
     ナイフの刃のように
      体を引き裂いた
  人は寂しい2本足の生き物に
       -愛の起源-

『HEDWIG AND THE ANGRY INCH』

人は元来、2組の手足、神の頭部を模倣した2つの顔を持つ、2対の体が
ひとつになった生き物だった。しかし、神は力をつけた人々を恐れ、地上に
稲妻を放ち、つながっていた人々の体を二つに引き裂いた。そして、人間は
寂しい2本足の生き物となってしまう。以来、自分の失われた“カタワレ(the
other half)”を求めてさまよい、そして出会った時に芽生える感情、それが
『愛』なのだと。

『愛』って何???・・・・同性愛者“HEDWIG”の感情をロックになぞらえて
語るミュージカルな映画・・・・『HEDWIG AND THE ANGRY INCH』。

ユーモラスで、切なくて、馬鹿馬鹿しくて、泣けてくる、そして・・・いやらしい

HEDWIGは何を探していたんだろう・・・・同性愛に目覚めた自分を癒してくれる男・・・
いや・・・・・
ずっと“自分”を探していたのだと想う・・・・
社会や、理性や、道徳に引き裂かれた自分の“カタワレ(the other half)”を・・・

見つからないカタワレを求めて、ロックする・・・叫ぶ・・・・・
その声が色を帯びるたびに、カタワレは逃げていく・・・・・カタワレを見つけるために
叫んでいるのに・・・・・

自分の“カタワレ”はどこにあるのだろう・・・どうしているのだろう・・・・
探しているが・・・見つからない・・・・

眠れない夜に・・・何も考えたくない夜に・・・・ぴったりの映画・・・・

『HEDWIG AND THE ANGRY INCH』

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# by ft-beauty | 2004-11-08 02:50 | 映画

club circus

横浜・・・・山下公園から程近い場所にあったclub・・・

そう・・・・・circus・・・・・・

“キサナドゥ”の歴史から継承されたそのgrooveは“マハ”で伝説になる・・・
“King&Queen”で煙にまかれた夜は、渋Jと六Jで大人と子供のものになる・・・・

夜がとっても長かった時代・・・・・・
夜が最も短かった時代・・・・・
夜が最高に待ち遠しかった時代・・・・

すべての酒にそこで出会った・・・・
すべての悪にそこで出会った・・・・
すべての欲にそこで出会った・・・・
すべての色にそこで出会った・・・・

地下1階に下りていく・・・・circus・・・・黒人の匂いとやすい香水の匂い・・・・
お手軽にfuckするコインロッカーの横を抜けると、おそろしくfunkなフロアー・・・
DJブースは右手の奥だったような気がする・・・
渋谷の路上で乾さついた“ケツ”を眺めて、まとわりつくような風に吐き気を感じていた頃・・・
横浜の風は、妙に心地よかった・・・・
ゲームのように“暴力”を楽しんでいた街(渋谷)とは違っていた・・・・
色気があった・・・・・そう・・・・・垂れるような・・・・・
頬をつたって落ちる汗のようにネットリした・・・・・色気があった・・・・・・・
・・・・・・そして本当に“危険”だった・・・・・・・

あの頃、一張羅だった“黒”のスーツと、パリパリの“白い”シャツはどこへいったのだろう・・・
pacoで買ったターンテーブルに60年代をのっけてスクラッチしていたダチ(友達)
はどこへいったのだろう・・・・・

朝方の風の中、通勤のサラリーマンに中指を立てていたあの気持ちは・・・・・・

・・・・・どこへいったのだろう・・・・・・
# by ft-beauty | 2004-11-08 00:52 | 徒然

rhythm

人の中には、生まれながらにして備わった“rhythm”がある・・・
その“rhythm”を奏でながら生きている・・・・

音階は、時として予想のつく進行をする・・・
音階は、時として予想のつかない進行をする・・・・

でも、そなわった“rhythm”の中で人は生きる・・・感じる・・・・

生きるという営みは、この“rhythm”を奏でること、そして、共鳴すること・・・

時として、自分の中にある“rhythm”は乱される・・・・
音符の進行が予想できない・・・・その音の調べを何度も、繰り返し耳に入れる・・・・
その時、初めて、他人の存在を感じる・・・・才能を感じる・・・・・

虚像の空間で鳴り響いた・・・earth
空気を響かせるようにたたくピアノ・・・・教授
urbanなlyricで音階を裏切る・・・verbal&taku

そして・・・・

午前3時のオプ・・・・・・LISA・・・・・・

想像できる“rhythm”・・・・・
予想できない“rhythm”・・・・

この“rhythm”の中で酔っていたい・・・・
# by ft-beauty | 2004-11-08 00:15 | 徒然