人気ブログランキング | 話題のタグを見る

HEDWIG AND THE ANGRY INCH

    まだ愛がうまれる前のこと
    人には3つの性があった
     男と男が背中合わせ
     その名は太陽の子
     地球の子は女と女
  そして月の子はフォーク・スプーン
   太陽と地球、娘と息子の中間
    神は力をつけた人を恐れ
    地上に稲妻が放たれた
     ナイフの刃のように
      体を引き裂いた
  人は寂しい2本足の生き物に
       -愛の起源-

『HEDWIG AND THE ANGRY INCH』

人は元来、2組の手足、神の頭部を模倣した2つの顔を持つ、2対の体が
ひとつになった生き物だった。しかし、神は力をつけた人々を恐れ、地上に
稲妻を放ち、つながっていた人々の体を二つに引き裂いた。そして、人間は
寂しい2本足の生き物となってしまう。以来、自分の失われた“カタワレ(the
other half)”を求めてさまよい、そして出会った時に芽生える感情、それが
『愛』なのだと。

『愛』って何???・・・・同性愛者“HEDWIG”の感情をロックになぞらえて
語るミュージカルな映画・・・・『HEDWIG AND THE ANGRY INCH』。

ユーモラスで、切なくて、馬鹿馬鹿しくて、泣けてくる、そして・・・いやらしい

HEDWIGは何を探していたんだろう・・・・同性愛に目覚めた自分を癒してくれる男・・・
いや・・・・・
ずっと“自分”を探していたのだと想う・・・・
社会や、理性や、道徳に引き裂かれた自分の“カタワレ(the other half)”を・・・

見つからないカタワレを求めて、ロックする・・・叫ぶ・・・・・
その声が色を帯びるたびに、カタワレは逃げていく・・・・・カタワレを見つけるために
叫んでいるのに・・・・・

自分の“カタワレ”はどこにあるのだろう・・・どうしているのだろう・・・・
探しているが・・・見つからない・・・・

眠れない夜に・・・何も考えたくない夜に・・・・ぴったりの映画・・・・

『HEDWIG AND THE ANGRY INCH』

HEDWIG AND THE ANGRY INCH_b0025426_257184.jpg

by ft-beauty | 2004-11-08 02:50 | 映画


<< color club circus >>